素材について

岩絵具ネイルに使われている「岩絵具」について③

転んでもただでは起きない!!!

 

 

またまた昨日の続きです(^^)

書いてていろいろなことが点々と散らばってて、時を経てそれらを線でつないでいます。

 

 

愛知県立芸大(以下:県芸)の一次試験に合格し、次はいよいよ油絵の実技試験です。制限時間は約6時間。

急ぎの時間で描く時は乾燥メディウムを大量投入して描きます。油絵の具は事前にパレットに出した状態で持っていってもOKでした。(平成13年当時)

 

実は名古屋芸大(以下:名芸)を受験した時に自分の前に座っていた人がダンボール板に作り置きした絵の具をずらっと出したのを見て「え?そんなのあり??」ってビックリしたんです。

 

なるほどダンボールが油を吸っていい感じに絵の具が硬くなってます。ナイフで塗りやすそうな硬さ。(例えるならマヨネーズのやわらかさがピーナツバターくらいまでになってる!って感じですかね。)

 

へぇ〜って思って。これはいいこと知ったな!と受験当日に裏ワザ知って。笑

結果、名芸は落ちたんですけどその裏ワザを知ってから県芸に臨めたのはだいぶ違ったと思います。二次試験の前日、ダンボール板にいろんな色のグレーを20色くらい大量に作って、ラップかぶせて持って行きました。

 

二次試験はテーブルの上に黄色い布と青い布が敷いてあり、その上に茶色い木枠と筒が無造作に置いてある状態でした。

 

「20色も作ってきたのに・・・色味が無い( ゚д゚)」

 

前日の苦労は一体なんだったのか。。でもせっかく作ったいい感じに油の抜けた絵の具を無駄にしたくない。。

 

もったいないから全部使おう!

 

迷ってる時間もないので、もう作ってきた絵の具全て使い切って、漆喰なのかセメントなのかよう分からんくらい分厚く、白っぽい画面にしました。(黄色と青の布の存在は完無視しました)

 

最初から「こうしよう」と決めてから描くのはとても気持ちのいいものだなって、

 

その時初めて心から楽しく描けました。

 

予備校にいるときは毎日不安で描き方の正解がわからなかったけれど、これで最後だなって思ったらなぜかとてもリラックスできたんです。白っぽい空間を一気に描ききり、残り時間も余裕あるくらい残して、最後は文字通り燃え尽きました。

 

 

合格発表の日は友達と一緒に県芸まで見に行き、お互いの受験番号を知ってたのですぐに友達が「あったよ!あった!」って叫んで、えっまさか自分より先に見つけてくれたから拍子抜けしちゃいましたけど。笑

 

遅れて自力で自分の番号を探したら見つかって、

もうめちゃくちゃ嬉しくてそのまま河合塾まで直行して先生に涙のVサインをしました。

 

 

実家に電話したらおじいちゃんが出て、そしたら電話越しに号泣してました。゚(゚´Д`゚)゚。

18歳の時。実家を出て名古屋へ。

 

うちの学年は27名のうち18名が河合塾生でした。(クラスの半分以上は知ってる人)

 

合格がゴールだったので、もうゴールしちゃったら次の目標だとか考えないといけませんよね?しかしゆったりのんびりした大学にだんだん慣れていき、入学して2年目から、だんだんと自分の描きたいものが分からなくなっていきました。

 

続く

 

 

ふじこ